展示会後の新規開拓を加速!フォローレターで決裁者の心を掴む手紙戦略
TEXT BY レタリーマガジン編集部
BtoB企業の新規開拓において、展示会は依然として重要な顧客接点です。しかし、大量のリードを獲得できる一方で、「名刺交換後のフォローがうまくいかない」「本当に会いたい企業にどうアプローチすればいいのか」といった課題に直面する企業も少なくありません。デジタルコミュニケーションが主流の現代だからこそ、一通の手紙が持つ「特別感」と「パーソナルな魅力」が、あなたの営業活動に新たな風を吹き込みます。手紙の送り方については、手紙(ビジネスレター)営業施策(しさく)とは?デジタル時代にこそ活きる3つの活用シーンと効果をぜひ参考にしてください。
この記事では、展示会後のフォローアップにおける「手紙(レター)」の絶大な効果と、ABM(Account Based Marketing)戦略を組み合わせた「会いたい」企業に響くアプローチ術を徹底解説します。単なる挨拶状ではない、次のアクションに繋がる「特別な手紙」の力を最大限に引き出し、効果的な新規開拓を実現するための具体的なステップを、詳細な表形式も交えながら詳しくご紹介します。
1. 展示会リード、本当に活かせていますか?埋もれがちなフォローの現状
展示会は、潜在顧客と直接顔を合わせられる貴重な機会であり、企業にとって新たなビジネスチャンスを創出するための重要な投資です。しかし、その投資に見合う成果を上げられている企業は、残念ながら多くありません。
会期中は活気にあふれ、多くの名刺交換が行われます。しかし、展示会が終わり、手元に大量の名刺が残った後、その後のフォローアップはどのように行われているでしょうか?
多くの場合、展示会後のフォローアップは、以下のような課題に直面し、せっかく獲得したリードが「埋もれてしまう」という事態が発生しています。
メール飽和と記憶の希薄化
現代では、企業にも個人にも日々大量のメールが届きます。展示会後も、多くの出展企業から一斉にメールが送られるため、あなたのメールが開封されず、スパムフォルダ行きになったり、見向きもされずに削除されたりする可能性は非常に高いです。さらに、会期中に交わした会話や名刺の記憶は、時間が経つにつれて薄れていきます。数日後、あるいは数週間後に届く定型的なメールでは、相手に「誰からの連絡だろう?」と思われてしまい、展示会での接点との関連性が薄れてしまいます。
特別感の欠如と機会損失
テンプレートを使い回した一斉送信メールや、機械的なテレアポでは、相手はあなたを「数ある企業のひとつ」としてしか認識しません。個別のニーズに寄り添ったメッセージでなければ、心を動かすことはできません。その結果、本当にアプローチすべき「会いたい」企業や決裁者との接点を見逃してしまうという、甚大な機会損失に繋がりかねません。
効果測定の困難さ
どのフォローアップが、どの程度の成果に繋がったのか、具体的に測りにくいケースも多く、次なる施策への改善に繋がりません。これでは、展示会への多大な投資が、十分なリターンを生み出せないまま終わってしまいます。
では、どうすればこれらの課題を解決し、展示会で得たリードを最大限に活かし、確実に次のステップへ繋げられるのでしょうか?その鍵となるのが、次で詳述するABMと「特別な手紙」の融合です。
2. ABMと「特別な手紙」の融合:「会いたい企業」に響く最強の戦略
「展示会 フォロー レター 新規開拓 手紙」をキーワードに、最も効果的なアプローチを実現するのが、ABM(Account Based Marketing:アカウントベースドマーケティング)と「特別な手紙」施策の組み合わせです。この二つの戦略を組み合わせることで、従来の画一的なアプローチでは成し得なかった、深い顧客エンゲージメントと高い成約率を実現します。
2-1. ABM実践の重要性:リソースを集中し、パーソナルな訴求で決裁者を動かす
ABMとは、闇雲に多くのリードを獲得するのではなく、自社にとって最も価値の高い「ターゲット企業(アカウント)」を明確に特定し、その企業に対してパーソナライズされたアプローチを行うマーケティング戦略です。特に、BtoBの商談においては、購買プロセスに関わる複数の関係者が存在し、最終的な意思決定権を持つ決裁者へのアプローチが成功の鍵を握ります。
展示会で多くの名刺を得たとしても、その全てが自社にとっての「優良なターゲット企業」であるわけではありません。ABMの視点を取り入れることで、以下のことが可能になります。
- リソースの最適配分: 限られた営業・マーケティングリソースを、本当に獲得したい優良顧客候補に集中投下できます。これにより、無駄なコストを削減し、費用対効果を高めることが可能です。
- パーソナライズされた深い訴求: ターゲット企業の事業内容、市場環境、組織構造、そしてキーパーソンが抱える課題やニーズを深く理解します。その上で、その企業に「だけ」響く、具体的なソリューションやメリットを提示するメッセージを作成できます。これにより、画一的なメッセージでは伝わらない、真に価値のある情報を提供することが可能になります。
- 決裁者への到達: 担当者レベルで情報が止まらず、意思決定権を持つ決裁者やキーパーソンに直接、かつパーソナルなメッセージを届ける可能性が高まります。これは、トップダウンでの購買意思決定を促す上で非常に強力です。決裁者の課題やニーズに直接訴えかけることで、迅速な意思決定を促し、商談を有利に進めることができます。
2-2. 展示会後の「フォローレター」が「特別感」を生む理由
ABMで特定した「会いたい企業」に対し、一般的なメールではなく、あえて手紙、特に展示会フォローレターを送ることが、その後の関係構築において決定的な差を生み出します。
なぜなら、手紙にはデジタルでは決して得られない「特別感」と「人間味」があるからです。
特徴 | デジタルコミュニケーション(メール、チャット) | 手紙(レター) |
手軽さ | 高い(瞬時に送れる、大量送信向き) | 低い(作成に時間と手間がかかる) |
情報量 | 大量(リンク、動画など) | 限定的(手紙内で完結) |
パーソナル感 | 低い(定型文になりがち、埋もれやすい) | 非常に高い(一通一通への想いが伝わる) |
受け手の感情 | 「多くの連絡の一つ」「処理すべきタスク」 | 「わざわざありがとう」「自分への特別なメッセージ」 |
記憶への定着 | 薄い(すぐに忘れられる) | 強い(物理的な存在感、記憶に残りやすい) |
信頼感 | 気軽なコミュニケーション向き | 高い(丁寧さ、誠意が伝わる) |
競合との差別化 | 困難(多くの企業が利用) | 容易(アナログな手法が際立つ) |
「展示会で会ったあの企業からのフォローレターだ、わざわざ手紙で送ってくれたのか、嬉しいな」――そう思わせることができれば、その後の商談への道のりは格段にスムーズになります。決裁者層は多忙であり、多くの情報に触れています。その中で、手紙は物理的な存在として、彼らのデスクに残り、あなたのメッセージを「特別」なものとして認識してもらうことができるのです。これは、デジタルメッセージが瞬時に忘れ去られる現代において、極めて強力な差別化要因となります。
3. 展示会フォローレター戦略:アポイント獲得までの道筋とコンテンツ連携
展示会後のフォローレターは、単なる挨拶で終わらせてはいけません。ここからどのようにコンテンツマーケティングへと誘導し、最終的なアポイント獲得へ繋げていくかが重要です。手紙を単なる一方的な情報伝達ツールとしてではなく、顧客との継続的な対話の「きっかけ」として捉えることが、成功の鍵を握ります。
3-1. 戦略的な手紙で次のアクションを促す
手紙を送る際には、明確な「次のステップ」を示すことが重要です。手紙単体で全てを解決しようとするのではなく、手紙をフックとして、より深い情報提供やエンゲージメントへと誘導する設計にしましょう。

このフロー図が示すように、手紙はあくまで最初のフックであり、その後のフォローアップでターゲット企業の興味関心を段階的に引き上げ、最終的なアポイント獲得に繋げていくことが目標です。
3-2. 手紙からコンテンツマーケティングへ誘導する具体的な方法
手紙から次のコンテンツへ誘導する際は、相手にとってのメリットを明確に伝えましょう。「この情報を見ることで、あなたにとってどのような価値があるのか」を具体的に示すことが、行動を促す上で不可欠です。
ステップ | 目的 | 手紙でのアプローチ例 | 次のコンテンツ誘導例(目的) |
1. 感謝と再認識 | 展示会での出会いを再確認し、記憶に定着させる | 「先日の展示会では、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。特に〇〇様とご相談させていただいた、貴社の△△に関する課題は、弊社でも多くの企業様からご相談いただくテーマでございます。」 | (なし、手紙で関係性構築を優先) |
2. 課題解決への示唆 | 貴社の課題解決に貢献できる可能性を示唆し、興味を喚起する | 「貴社が抱える△△の課題に対し、弊社ソリューションがどのように貢献できるか、具体的な事例や導入効果をまとめた資料をご用意いたしました。」 | Webコンテンツ(特設LP、ブログ記事など)への誘導<br>(例:貴社が関心を持たれた特定のソリューションに関するブログ記事や、展示会ではお話ししきれなかった詳細な導入事例など) |
3. 行動喚起と価値提供 | より深い情報提供や、具体的な行動を促す | 「貴社と同じような課題を抱えていた企業様が、弊社のソリューション導入でどのように成功されたか、詳細なホワイトペーパーを無料でダウンロードいただけます。ぜひご一読いただき、貴社の課題解決のヒントとしてご活用ください。」<br>「貴社向けにカスタマイズされたデモンストレーションをご提供できるかと存じます。ご関心がございましたら、ぜひオンライン会議にて詳細をご説明させていただけませんか?」 | ホワイトペーパー、事例集のダウンロード<br>(例:より深い専門知識や成功事例を提供し、リードナーチャリングを促進)<br>個別セミナー/ウェビナーへの誘導<br>(例:製品の具体的な活用方法や、業界トレンドに関するセミナーへの参加を促し、購買意欲を高める)<br>オンラインデモ/個別相談の提案<br>(例:直接的な商談への移行を促す、最も重要なステップ) |
この流れで、手紙から次のコンテンツへとスムーズに誘導し、ターゲット企業の興味関心度合いに合わせて、最適な情報を提供していくことで、効率的なアポイント獲得へと繋げることができます。
手紙とWebコンテンツの連携のポイント
- URLの明記とQRコードの活用: 手紙の中に、誘導したいWebコンテンツのURLを明確に記載し、可能であればQRコードも併記することで、アクセス障壁を下げます。
- 手紙専用のLP(ランディングページ): 手紙の受取人専用のLPを用意することで、特別感を演出し、アクセス後の離脱率を低減させることができます。このLPでは、手紙の内容と連動したメッセージや、より具体的な情報提供を行うことで、期待値を高めます。
- 効果測定のための工夫: 各コンテンツへのアクセス数を計測できるよう、URLにパラメータを付与したり、専用のダウンロードページを用意したりするなど、効果測定が可能な設計にすることが重要です。これにより、どのコンテンツがより効果的だったのかを分析し、次回の施策に活かすことができます。
4. 効果的なフォローレター作成の秘訣:心に響く「パーソナル」な一通を
「特別な手紙」は、単に形式的な挨拶を述べるものではありません。ターゲット企業の担当者や決裁者の心に響き、次の行動を促すための戦略的なツールです。ここでは、効果的なフォローレターを作成するための具体的な秘訣を解説します。
4-1. ターゲット企業に合わせた「個別化」の徹底
手紙の最大の強みは、その「パーソナル感」にあります。一斉送信メールのように画一的な内容では、手紙の効果は半減してしまいます。ABMで特定したターゲット企業ごとに、以下の点を徹底的に個別化しましょう。
- 宛名: 担当者の役職まで正確に記載し、敬意を表します。可能であれば、決裁者個人名宛に送付しましょう。
- 展示会での会話の具体例: 「先日の展示会では、貴社の〇〇部門における△△の課題について、大変興味深いお話を伺えました」といった具体的な会話内容を盛り込むことで、「私のことを覚えてくれている」という安心感と特別感を演出します。
- 企業固有の課題への言及: 貴社のウェブサイトや公開情報を参考に、ターゲット企業の事業内容や直面しているであろう課題について言及します。「貴社が現在注力されている□□事業において、弊社のサービスがどのような価値を提供できるか、具体的な事例と共にご紹介したく存じます」など、相手企業に寄り添ったメッセージを伝えます。
- 提供価値の明確化: 貴社のソリューションが、ターゲット企業の課題をどのように解決し、どのようなメリットをもたらすのかを具体的に示します。抽象的な表現ではなく、「導入によって〇〇%のコスト削減が見込まれる」「業務効率を△△%向上させる」といった定量的なメリットを提示できると、より説得力が増します。
4-2. 構成と表現のポイント
心に響く手紙には、構成と表現の工夫が不可欠です。
(1) 手紙の構成例
項目 | 内容 | ポイント |
1. 導入(拝啓・時候の挨拶) | 丁寧な書き出しで、相手への敬意を示す。 | 季節感を盛り込むことで、温かみを加える。 |
2. 展示会での感謝と接点の再認識 | 展示会での出会いに感謝を述べ、具体的な会話内容を引用して、相手の記憶を呼び起こす。 | 「先日、〇〇の展示会にて、貴社〇〇様と△△についてお話しさせていただき、大変光栄でございました。」など、具体的なエピソードを盛り込む。 |
3. 企業への理解と課題の提示 | ターゲット企業の事業や現状への理解を示す。想定される課題を具体的に提示し、共感を得る。 | 「貴社が現在、××の領域で新たな挑戦をされていると伺い、その中で△△の課題に直面されているのではないかと拝察いたしました。」など、相手の状況を深く理解していることを示す。 |
4. 自社ソリューションの提案と価値提供 | 貴社のソリューションが、提示した課題をどのように解決し、どのような価値を提供するのかを具体的に説明する。 | 専門用語は避け、分かりやすい言葉で簡潔に。具体的な導入事例や実績を挙げることで、信頼性を高める。 |
5. 次のアクションへの誘導 | 次の具体的なステップを明確に提示する。 | 「詳細な資料はこちらからダウンロードいただけます」「オンラインでの簡単なご説明のお時間を頂戴できれば幸いです」など、行動を促す。URLやQRコードを明記。 |
6. 結び(敬具・連絡先) | 丁寧な結びの言葉で締めくくる。 | 連絡先(電話番号、メールアドレス、担当者名)を明記する。 |
(2) 表現のポイント
- 丁寧かつ誠実な言葉遣い: ビジネス文書としてふさわしい丁寧語を使用し、相手への敬意が伝わるようにします。
- 簡潔で分かりやすい文章: 長文になりすぎず、一読で内容が理解できるよう、簡潔な文章を心がけます。
- 手書きのメッセージ: 全て手書きでなくても、一言二言でも手書きのメッセージを添えることで、よりパーソナルな印象を与え、誠意が伝わります。
- 会社のロゴ入り便箋: 可能であれば、会社のロゴが入った便箋を使用することで、プロフェッショナルな印象を与え、ブランディングにも繋がります。
4-3. 送付タイミングと封入物
- 送付タイミング: 展示会終了後、1週間以内に送付するのが理想です。記憶が新しいうちに届けることで、手紙の効果を最大化できます。
- 封入物:
- 手紙本体: メインとなるメッセージ。
- 会社案内やサービス概要資料(簡潔なもの): 手紙だけでは伝えきれない情報を補足する。長すぎないものを選び、相手が手に取りやすいように配慮します。
- 返信用封筒(切手貼付済み): 返信を促す場合や、資料請求のフォームなどを同封する場合に用意すると、相手の手間を省き、返信率を高めます。
これらの秘訣を押さえることで、単なる挨拶状ではない、ターゲット企業の心に響き、次のアクションへと繋がる「特別なフォローレター」を作成することが可能になります。
5. 手紙営業の成功事例と効果測定、そして次のステップ
手紙営業は、デジタル全盛の時代において、その希少性から高い効果を発揮する可能性があります。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、具体的な成功事例を知り、適切な効果測定を行い、継続的な改善を図ることが重要です。
5-1. 手紙営業の成功事例
実際に手紙営業を導入し、新規開拓に成功した事例は数多く存在します。
- 大手企業へのアプローチ成功事例: あるSaaS企業では、既存のデジタルアプローチではリーチできなかった大手企業の決裁者層に対し、個別化された手書きのフォローレターを送付。手紙に記載された専用URLからのアクセスを分析し、高いエンゲージメントが確認された後、個別アポイントを獲得。最終的に大型契約に結びついたケースがあります。手紙が「特別」なアプローチとして認識され、多忙な決裁者の目に留まったことが成功要因です。
- 競合との差別化に成功した事例: サービスが類似する競合がひしめく市場において、あるコンサルティング会社が展示会後に手書きの丁寧な手紙を送付。他社がメールで一斉送信する中で、手紙が「顧客への誠意」として評価され、競合他社よりも優先的に商談の機会を得ることができました。これにより、受注率が向上し、ブランドイメージも向上しました。
- 休眠顧客の掘り起こし事例: 過去に接点はあったものの、商談に至らなかった休眠顧客に対して、最新の導入事例やソリューションに関する手紙を送付。手紙を受け取った顧客から問い合わせが再開し、商談に繋がったケースも報告されています。手紙のパーソナルなメッセージが、忘れられていた関係性を再構築するきっかけとなりました。
これらの事例から分かるように、手紙営業は「希少性」「特別感」「パーソナルなメッセージ」が相まって、他の手法では得られない高いエンゲージメントと成果を生み出す可能性を秘めています。
5-2. 効果測定と改善サイクル
手紙営業も他のマーケティング施策と同様に、効果測定と改善のサイクルを回すことが重要です。
(1) 効果測定の指標
- 送付数に対する返信数(アポイント獲得数): 最も直接的な効果を示す指標です。
- 手紙に記載したURLやQRコードからのアクセス数: コンテンツへの誘導がうまくいっているかを確認できます。
- 手紙を受け取ったことによる顧客からのフィードバック: 直接的な意見を聞くことで、手紙の改善点や、顧客がどのような点に価値を感じたかを把握できます。
- 顧客単価やLTV(Life Time Value): 手紙経由で獲得した顧客が、長期的に見てどの程度の収益をもたらすかを確認することで、ROI(投資対効果)を評価できます。
(2) 改善サイクルの回し方
- 仮説設定: 「どのような内容の手紙が、ターゲット企業の〇〇担当者に響くか」といった仮説を立てます。
- テスト送付: 少数のターゲット企業に対して、A/Bテストのように異なる文面やデザインの手紙を送付し、効果を比較します。
- 効果測定: 上記の指標を用いて、各テストパターンの効果を測定します。
- 分析と改善: なぜその結果になったのかを分析し、次の手紙の内容やアプローチ方法を改善します。
- 展開: 効果が確認されたパターンを、より多くのターゲット企業に展開します。
このサイクルを繰り返すことで、手紙営業の精度を高め、より高い成果を追求することが可能になります。
5-3. 次のステップ:手紙施策の自動化と効率化
手紙営業は非常に効果的ですが、手書きや個別作成には時間と手間がかかります。そこで注目したいのが、手紙施策の自動化・効率化を支援するツールです。
例えば、「Lettery(レタリー)」のようなサービスは、API連携やCSVアップロードを通じて、パーソナルな手紙の自動作成・送付を可能にします。これにより、手書きの温かみを残しつつ、大量のターゲット企業への手紙送付を効率的に行うことができます。

このようなツールを活用することで、ABM戦略に基づいた「会いたい企業」への手紙アプローチを、より戦略的かつ効率的に実行することが可能になります。デジタルツールを駆使して手紙というアナログな手法を取り入れることで、新規開拓の可能性は大きく広がるでしょう。
まとめ:手紙営業が切り拓く、デジタル時代における新たな顧客との深い繋がり
デジタル化が進む現代において、あえてアナログな手法である手紙を用いる手紙営業は、その希少性とパーソナルな性質から、企業の決裁者層に強烈なインパクトを与え、深い信頼関係を築くための強力な武器となります。
手紙営業は、適切な戦略と実行によって、他の新規開拓手法ではリーチできなかった層への効果的なアプローチを可能にし、高い費用対効果を実現する可能性があります。まずはテストマーケティングを通じてその可能性を検証し、「Lettery(レタリー)」などのツールを活用しながら、自社サービスに新たな成長の機会をもたらしてみてはいかがでしょうか。
デジタル時代だからこそ、手紙営業が持つ温かさと力強さを、ぜひ体験してみてください。この戦略が、貴社の新規開拓におけるブレイクスルーとなることを願っています。
次のステップとして、実際に手紙施策を開始するにあたって、より具体的な準備物やステップについて掘り下げて解説するブログ記事(手紙営業施策(しさく)で成果を出す!始める前に必ず行うべき3つの準備と実践ガイド)も参考になるでしょう。